エンタメ句会とは、575の文字数の中に季語を入れ自然の状況と自分の思いを盛り込む表現が俳句の基本。それに加え、エンタメ研究会の目的である「発信力と考える力」の中の「引き出す能力」「伝える能力」「決断力」「センス」を身につける目的が合致。「俳句」を学んで、この目的達成を目指す会である。
6月21日(水)17時〜第52回エンターテイメント研究会を北習志野駅前 極味上海料理「食楽」で開催しました。
3回目となりましたエンタメ句会、今回のテーマは「梅雨」。
梅雨の季語で作った俳句を参加者全員で評価順位付けをします。
一番得票数の多かった俳句が「天」
ワイパーのリズムに合わせて向かう街
田上 剛
解説:梅雨時でもこれから楽しい事が待ち受けている気分を表現した句
私の句が一番票を集め一位となりました。(喜)
↓吉田悦花先生添削が入り以下のようになりました。
(ワイパーのリズムに合わせ梅雨の街)
大事な季語がない「向かう街」→「梅雨の街」「合わせて」の「て」はいらず
「向かう」は「ワイパー」で車とわかるのでどこに向かっているので削っても良い
2位「地」
梅雨の夜ホラー映画と雨音と
岩井勇大
解説:ホラー映画の恐怖感が倍増するような場面を俳句で表現
一回目の「天」獲得の実力者は
吉田悦花先生 特選句
絶賛の添削無しでレベルの高さを褒めらるほどの句となりました。
さすが!立ちこぎ先生!
3位「人」は2つ
紫陽花の向こうに楽しさ見えかくれ
中村英明
解説:
↓吉田悦花先生添削。
(紫陽花の向こう楽しさ見えかくれ)
「向こうに楽しさ」→「向こう楽しさ」 五七五を守る
3位「人」もう一つ
濡れる靴気にせず駆ける梅雨の朝
西村裕二
解説:仕事に出かける遅刻しそうな朝を表現している
4位
降りはじめ街にこだまする傘の音
西村裕二
解説:雨が振り始めて一斉に傘が開く瞬間の音と場面が絵に浮かぶ
↓吉田悦花先生添削。
(降りはじめて街にこだます梅雨の傘)
「降りはじめ」→「降りはじめて」 季語がないので「傘の音」→「梅雨の傘」
5位
梅雨だけど晴れの一日散歩道
田上 剛
解説:梅雨の晴れ間に得した楽しい気分を表現
↓吉田悦花先生添削
(梅雨なかば晴れの束の間散歩道)
「梅雨だけど」→「梅雨なかば」否定語は避ける「晴れの一日」→「晴れの束の間」 短い時間を切り取る
■初参加の方の作品
ハイボール美味しく感じる夜の街
佐藤貴浩
梅雨の山濡れて冷たい靴の中
三角太郎
解説:ボーイスカウト時代、靴の中が濡れるほど激しく降る雨の山中を思い出した
↓吉田悦花先生添削
(梅雨しとど濡れて冷たい登山靴)
「梅雨の山」→「梅雨しとど」しとど=激しい 靴の中→「登山靴」
我と蛙同じ雨粒異の心
大橋貴子
解説:自分と蛙の視点を比較して 蛙の感じる雨粒は自分よりも大きく感じるのでは
岩井勇大絶賛!
第一回目から参加している三人が天地人となり、確実に実力が上がっているのがわかります。初参加の方も戸惑いつつやってみると「面白い」「深い内容」との感想がありました!
全部で31句、他にも秀逸作品がたくさんありました。
ぜひご覧ください。
エンタメ句会の手順は
1,テーマを決めて参加者全員で俳句を書く
2,集めた俳句を1枚〜2枚の紙にまとめる
3,コピーを配り、自分以外の俳句に票を入れる、順番にランク付け
4、天地人(1位〜3位)とそれ以下を決める
5,それぞれの天地人を評価、選句の理由を述べる
6,選んだ特選句の方に筆ペンで短冊に清書してプレゼント
7、記念撮影
今回の参加者は9名でした。
次回のエンタメ研究会は7月20日(木)17時〜「エンタメ相談会」
次回の「エンタメ句会」は8月23日(水)17時〜です